UntroD Capital Asia Pte Ltd（アントロッドキャピタルアジア、Managing Director：丸幸弘、以下「当社」）は、2025年11月20日、オンラインにて 「Material Science Pitching Seminar」 を開催しました。本セミナーは、Material Science（素材・材料技術）領域における先進スタートアップが、自社の革新的技術・事業展開について日本企業・投資家向けにピッチすることを目的として開催されました。

本セミナーでは、産業構造の転換が進む中で材料技術が果たす役割と投資テーマを紹介しました。当社の主戦場である東南アジアでは、製造業の高度化や環境負荷低減、高機能素材の需要拡大が進み、素材・材料技術はサプライチェーン強化や新産業創出に不可欠な領域となっています。

当社は、マテリアルサイエンス領域において、

1. 産業システムの性能向上を支える高機能素材
2. AI・自動化による材料開発・スケールアップの加速
3. 合成生物学を活用した高性能で持続可能な新素材の創出

を主要な投資テーマとして位置づけています。

当日は、これらの潮流を体現するスタートアップ各社が登壇し、次世代素材、AI主導の開発プラットフォーム、バイオ素材などの最新技術を発表。日本企業との協業可能性も多く示され、参加者にとってグローバルなマテリアル・イノベーション動向を把握する有意義な機会となりました。

CataX（Singapore）
CataX社は、AI・計算科学・自動化技術を用いて触媒探索を高速化・高効率化する技術を有するスタートアップ

Nanolumi（Singapore）
Nanolumi社は、発光・光学材料の先端技術を活用し、真正性認証、センシング、バイオイメージング向けの次世代材料を開発するスタートアップ

Terra Oleo（Singapore）
Terra Oleo社は、農産副産物を原料に酵母発酵技術を駆使して、パーム油・ココアバターの代替となる高付加価値脂質を製造するバイオ素材スタートアップ

Accelerated Materials（UK）
Accelerated Materials社は、ケンブリッジ大学スピンアウトとして、連続フローレアクターと機械学習を統合した次世代材料合成プラットフォームを構築し、材料探索から量産までのプロセスを加速するスタートアップ

Polymerize（Singapore）
Polymerize社は、AI・機械学習とクラウドプラットフォームを活用し、化学・材料開発企業向けにフォーミュレーション最適化支援と材料研究の効率化を図るマテリアル・インフォマティクスの先駆企業

地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテックスタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。
現在までに、リアルテックファンド1号～4号（日本ファンド）、リアルテックグローバルファンド1号・2号（グローバルファンド）、リアルテックグロースファンド1号（日本ファンド）を運用し、運用総額は400億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
HP：https://untrod.inc

UntroD Capital Asia Pte Ltd
広報担当：成田
contact_global@untrod.inc