UntroD Capital Asia Pte Ltd（アントロッドキャピタルアジア、Managing Director：丸幸弘、以下「当社」）は、浜松いわた信用金庫（本社：静岡県浜松市、以下「浜松いわた信金」）と共催で「Tech Venture Meet Up＠FUSE※1」を開催しました。本取り組みは、当社が地域金融機関と実施した初めての東南アジアスタートアップのミートアップであり、今後も継続的に地域中核企業と東南アジアスタートアップの連携を加速すべく実施してまいります。

※1：「FUSE」とはCo-startup Space & Communityとして、浜松いわた信用金庫が事業を立ち上げようとする全ての人のために開設したイノベーションハブ拠点。浜松市中心部にあるザザシティ浜松中央館内の会員向けシェアスペースとして2020年にオープン。

当社は、2020年に東南アジアのディープテック・スタートアップへの投資活動を行うリアルテックグローバル1号ファンドを設立しました。浜松いわた信金は、当時唯一の地域金融機関として参画※2し、浜松を中心とした地域中核企業と東南アジアのディープテック・スタートアップの連携を目指してまいりました。

昨今の地政学リスクの高まりやコロナの終焉により、東南アジアのディープテック・スタートアップ起業家にとって日本市場で研究・事業を推進するニーズが高まっています。しかし、言語や文化的な壁を超えて、日本の金融機関や中小企業と協業することは依然として大きな課題となっています。当社は、日本と東南アジアをつなぐというビジョンを共有する浜松いわた信金と共に、浜松地域と東南アジアのディープテック・スタートアップの支援体制を強化できる座組みの第一歩として、本Tech Venture Meet Upを実施しました。

※2：（参考）地域から世界へ、世界から地域へ ／ 「浜松いわた信用金庫」はなぜリアルテックと共にグローバルを目指すのか

今回の「Tech Venture Meet Up＠FUSE」では、マレーシア・シンガポール・ベトナムの3ヶ国から下記4社のディープテック・スタートアップを招聘しました、各社が解決を目指す社会課題と祖解決策の理解を深め、浜松地域企業との連携可能性についてディスカッションしました。

MindRobotics｜Malaysia
パームプランテーション内でリアルタイムデータモニタリングを行い、収穫データを可視化。データ生産性向上と厳しい労働環境の軽減を目指す。WiFi接続が難しいパーム木の下にモデムを置き、広範囲のデータを取得できるのが特徴。

TEASK｜Malaysia
モバイルコンテナ型EVバイクのチャージングステーションを開発。ローカルグリッドに簡単に接続でき、マレーシアでは大学、モール、病院へ展開中。25年以上の寿命を持つのが特徴。

Spinoff Robotics｜Singapore
高所清掃用ドローンの製造開発。電力と水を両方地上から引き上げ、従来の清掃ドローンと比べ長時間（約2時間）の稼働が可能。コア技術は噴出時のドローン姿勢・水圧制御。噴霧・噴出に特化したハードウェアの設計。

Airboots｜Vietnam
田んぼに農薬散布を行うアメンボ型ドローン「AirBoots」を開発。ベトナムの米農家に安価で効率的に農薬を散布する手段を提供。スマホからの自動化機能を開発中。ベトナム最大の米生産企業とMoUを締結。

今後も浜松地域のみならず、他地域金融機関と共に東南アジアのディープテック・スタートアップと地域中核企業の連携を促進すべく、本取り組みを継続的に実施してまいります。

地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。現在までに、リアルテックファンド1号～4号（日本ファンド）、リアルテックグローバルファンド1号・2号（グローバルファンド）、リアルテックグロースファンド1号（日本ファンド）を運用し、運用総額は300億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。

UntroD Capital Asia Pte Ltd
広報担当：成田
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