UntroD Capital Asia、「リアルテックグローバルファンド2号」のファイナルクローズを完了
総額28M USDを調達し、グローバルファンドの運用総額は約80億円へ。金融機関・事業会社・「地域中核企業」まで、全出資者を日本企業とする「オールジャパン」体制が実現
UntroD Capital Asia Pte Ltd(アントロッドキャピタルアジア、Managing Director:丸 幸弘、以下「当社」)は、東南アジアを中心に、グローバルなディープテックスタートアップへの投資・伴走支援に特化した「リアルテックグローバルファンド2号(Real Tech Global Fund 2、以下「グローバルファンド2号」)」のファイナルクローズを完了したことをお知らせいたします。2020年に組成したグローバルファンド1号(約34億円)と合わせ、UntroDグループのグローバル運用総額は約80億円に達しました。今回、金融機関・事業会社に加え、日本各地の地域中核企業にも数多くご参画いただき、すべての出資者を日本企業とする「オールジャパン」の座組みが実現しました。
日本企業が、今こそ東南アジアを目指すべき理由
世界の産業構造は、この数年で明らかに変わりました。特定の国・地域に依存してきたサプライチェーンの見直しが進み、供給網の多極化が加速しています。この変化の中で、日本の存在感はむしろ増しています。安定した制度、成熟した資本市場、地政学的な中立性——こうした強みを持つ日本と組みたいと考える国・企業は、東南アジアを含む世界中に増えています。長年、世界各地の現場を歩いてきた当社も、その変化を肌で感じています。
一方で日本国内に目を向ければ、市場は成熟し、人口は減少に転じています。次の成長をどこに求めるか、多くの日本企業が同じ問いに直面しています。世界からの高まる期待と、成熟する国内市場。当社が2020年にグローバルファンド1号を組成したのは、この二つを東南アジアという成長市場で接続することに、大きな意味があると考えたからです。東南アジアの課題に挑むアントレプレナーの情熱と、日本の技術・資本・実装力を結びつける。それこそが課題解決の最速のアプローチである——グローバルファンドは、この確信から生まれました。
組成から6年を経た今も、東南アジアは水質汚染、食料安全保障、医療アクセスの格差など、日本以上に深刻な社会課題を抱えたままです。同時に人口増加・経済成長・サプライチェーン再編の中心にあり、地政学的にも極めて重要なポジションを占めています。課題が最も深く、かつ成長の中心でもある市場だからこそ、ディープテックによる解決が強く求められています。グローバルファンド2号は、この地で課題に挑むアントレプレナーの発掘・投資・伴走支援を通じて、解決までの道のりを加速させるファンドです。
金融機関、事業会社、そして地域中核企業——オールジャパンの布陣
グローバルファンド2号には、以下のパートナー企業にご参画いただきました。
【金融機関】
- 株式会社CCIグループ(本社:石川県金沢市)
- SMBC日興証券株式会社(本社:東京都千代田区)
- 株式会社七十七銀行(本社:宮城県仙台市)
【事業会社】
- 岩谷産業株式会社(本社:大阪府大阪市)
- 株式会社MOL PLUS(本社:東京都港区)
- Wismettac Ventures合同会社(本社:東京都中央区)
【地域中核企業】
- KOBASHI HOLDINGS株式会社(本社:岡山県岡山市)
- 金森産業株式会社(本社:富山県高岡市)
- 株式会社山田商会ホールディング(本社:愛知県名古屋市)
- 長谷虎紡績株式会社(本社:岐阜県羽島市)
- 能代電設工業株式会社(本社:秋田県能代市)
- 大冷工業株式会社(本社:愛知県名古屋市)
【エコシステムパートナー】
- 株式会社リバネス(本社:東京都新宿区)
全パートナーがエコシステムの担い手となるファンド
当ファンドの出資者に、資金の出し手にとどまる存在はいません。金融機関、事業会社、地域中核企業、そしてエコシステムパートナー、それぞれが自らの本業の力を持ち寄り、出資先スタートアップの事業成長そのものに関わっています。
金融機関については、多様なアセットクラスを通じて、グローバルなディープテックエコシステムを支えるパートナーとしてご参画いただきました。出資にとどまらず、融資・上場支援まで含めた総合金融機能を東南アジアに持ち込むことを目指しています。例えば、CCIグループとは東南アジアのスタートアップ向けの融資プログラムを開始しており、当社投資先がすでに複数案件で支援を受けています。
事業会社については、本業と重なる事業領域でスタートアップと協業し、その事業開発を支えるパートナーとしてご参画いただきました。あわせて各社からの出向者派遣を通じて人材を育成し、中長期にわたってエコシステムを支える体制の構築を目指しています。エネルギー・マテリアル・海運・フード・アグリなど、支援の裾野は多領域に広がっています。
最も特徴的なのは、日本の地域中核企業に数多くご参画いただいたことです。日本各地の産業を長年支えてきた企業が、国内で磨き上げてきた製造・実装・販路の力を携えて、東南アジア発ディープテックの産業化を担うパートナーとして加わりました。すでにKOBASHI HOLDINGSや山田商会ホールディングが投資先に直接出資・事業提携する事例も出始めています。日本の地域産業とグローバル市場を接続し、スピーディーな産業化支援を進めてまいります。
最後に、エコシステムパートナーの株式会社リバネスからは、長年築いてきた東南アジア6カ国を中心とするグローバルな研究者ネットワークと、各国ベンチャー企業の日本進出支援のノウハウをご提供いただいています。
こうして集まった各社が、それぞれの持ち場で東南アジアをはじめとするグローバル市場と日本をつなぎ始めています。今後、本ファンドを通じて投資・支援を加速し、世界における日本のプレゼンス向上と、東南アジアの社会課題解決を推進してまいります。
UntroD(アントロッド)について
地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテックスタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。現在までに、リアルテックファンド1号〜4号(日本ファンド)、リアルテックグローバルファンド1号・2号(グローバルファンド)、リアルテックグロースファンド1号(日本ファンド)、UntroD Real Tech Debt Fundを運用し、運用総額は480億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
HP:https://untrod.inc
お問い合わせ先
UntroD Capital Asia Pte Ltd
広報担当:成田
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