リアルテックファンド、RNAを標的とした経口低分子薬の研究開発を行うリボルナバイオサイエンスへの出資を実施

UntroD Capital Japan株式会社(所在地:東京都港区、代表:永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、希少疾患をはじめとする、遺伝子の変異に起因する疾患の治療薬開発を目指す株式会社リボルナバイオサイエンス(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:富士晃嗣、以下「リボルナバイオサイエンス」)へ投資を実施したことをお知らせ致します。リボルナバイオサイエンスは今回の調達資金をもとに、自社パイプライン拡充に向け、前頭側頭型認知症をはじめとする各種難病に対する臨床候補化合物開発を進めていく予定です。
企業概要
リボルナバイオサイエンスは、ヒトの生体内に実在する全長RNAの3次元構造を用いた独自のスクリーニング手法を通じて、RNAに高い親和性を示す低分子化合物を同定し、RNA機能の正常化により根本治療効果を示す経口型医薬品を創出する研究開発を行っています。その創薬基盤は多くの企業から評価され、現在Biogen、キッセイ薬品工業、小野薬品工業との共同研究、ライセンス契約締結に至っています。
資金調達の目的と使途
今回、リボルナバイオサイエンスはリアルテックファンドほか6社から出資を受け、合計約7.7億円の資金調達を行いました。本資金は同社が開発に取り組む前頭側頭型認知症をはじめとする、自社パイプラインの研究開発投資をしていく計画です。
担当者コメント
リボルナバイオサイエンスは、独自の全長RNA合成技術と低分子化合物を組み合わせることにより、高いRNA選択性を持つ低分子化合物のスクリーニング技術を生み出しました。低分子化合物は合成の容易さや経口摂取が可能な特性から多くの医薬品に用いられていますが、タンパク質に比べ単純な化学構造を有するRNAとの相性は悪く、RNAを標的とできる低分子化合物はほとんど開発されていません。同社は独自技術により、治療選択肢が無い疾患に加え、既存医薬品とも一線を画す、高薬効・低毒性・利便性を備えた治療薬開発を進めています。同社が生み出す医薬品が一日も早く患者さんに届くよう、支援をして参ります。
(UntroD Capital Japan株式会社 グロースマネージャー 三井 善夫)
*正式名称:「リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合」
株式会社リボルナバイオサイエンスについて
- 設立年月:2018年2月
- 所在地:神奈川県藤沢市村岡東2-26-1
- 代表者:富士晃嗣
- 資本金:1億円
- 事業内容:遺伝性希少疾患を対象としたRNAを標的とする低分子医薬品の研究開発
- 公式サイト:http://rebornabiosciences.com
- 出資時期:2025年5月
UntroD Capital Japan株式会社(アントロッドキャピタルジャパン)およびリアルテックファンドについて
UntroD Capital Japan株式会社は、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。現在までに、リアルテックファンド1号~4号(日本ファンド)、リアルテックグローバルファンド1号・2号(グローバルファンド)、リアルテックグロースファンド1号(日本ファンド)、およびクロスオーバー・インパクトファンド(日本ファンド)を運用し、運用総額は400億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
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UntroD Capital Japan株式会社
広報担当:成田
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